こんにちは。
二児の母、ちまです。
子供の頃、夏休みの宿題で一番キライだったものは読書感想文です。
読書感想文全盛期に生きていた私は、刻々と迫る始業式までにどう終わらせようかとお腹が痛くなったものです。
それでも何度か書くうちに読書感想文の書き方がわかってきて、高学年になると表彰されることもありました。
そして時は巡り、自分の子供が読書感想文という洗礼をうける日がやってきたとき、私は親として手伝ってあげるべきなのか否かを悩みました。
今日は子供の読書感想文について親が手伝ってよいのか、そして、その手伝い方を紹介したいと思います。
また、実際に手伝った結果の後日談なども含めて、子供の読書感想文で悩んでいる親御さんたちの参考になればうれしいです。
目次
読書感想文は親が手伝ってよいのか
答えは、イエスです。
何故断言したかと言いますと、担任の先生がそうおっしゃったからです。
(後日談として紹介いたします)
学校の国語で作文を書くことはあっても、読書感想文を書くことはありません。
国語の物語文など単元の終わりにちょっとした感想を書くことはあるかもしれませんが、原稿用紙に書くことはまずないでしょう。
初めて経験する読書感想文に、子供は困惑するはずです。
そんなとき親が、
「学校で書いている作文も読書感想文も同じだからできるはずでしょ。」
と突き放すのは絶対ダメです。
作文と読書感想文は全く別物ということを理解してください。
4つのステップでメモを完成させる
本の内容は、子供だけでなく親もしっかり理解してください。
あとがきも読んでおくとGOODです。
(1)子供が感じたことを聞き出す
メモでもノートでも何でもよいので用意します。
本の内容順にどんなことを感じたのか聞いて、親が書き出します。
大切なのは、場面ごとに子供が感じたことを親がうまく聞き出してあげることです。
読書感想文が初めての子供は、本の内容を説明できても、場面ごとに自分が感じたことを伝えたり文章にすることが苦手です。
「すごいと思った」「優しいと思った」「かっこいいと思った」で十分ですから、どんどん聞いてあげてください。
(2)そう感じた理由を聞き出す
場面ごとに子供が感じたことがわかったら、何故そう感じたのかを具体的に聞いてください。
「すごいと思ったから」「優しいから」と抽象的に答えるかもしれません。
そういうときは「どういう行動がすごいと思ったの」「何をしたから優しいと思ったの」と、詳しく聞くようにしてください。
(3)自分ならどうするかを聞き出す
場面ごとに子供が感じたことや理由がわかったら、自分だったらそのときどうするかを聞いてください。
もし自分が登場人物だったらという想像力をふくらませる手伝いをしてあげます。
子供は想像力が豊かなので、非現実的なことでもどんどん聞いてあげてください。
(4)自分の考えをまとめる
さて、3つのステップで場面で感じたことや、感じた理由、自分だったらどうするかと、深く考えました。
次が一番難しいところです。
深く考えた結果、改めて自分はどう思うのか(確認)、どうしたいのか(希望)、実はこうかもしれない(仮定)を聞き出します。
親が自分の考えを言ってもかまいませんし、子供の考えを肯定しながら、場面について感じたことをまとめる手伝いをしてあげてください。
以上4つのステップを踏めば、読書感想文の出来上がりです。
ステップ(3)については省略も可です。
最初は短文でもかまいません。
少しずつ具体化して肉付けをしていくとよいかと思います。
下記は4つのステップの一例です
「オズの魔法使い」
臆病ライオンが勇気を出して川に飛び込む
(1)ライオンがカッコいいと思った。
↓
(2)臆病なのに川に飛び込んだから。
↓
(3)自分なら恐くて川に飛び込めない。
↓
(4)ライオンは自分のことを臆病だといっているけれども、わたしはとても勇気のあるライオンだと思った。
もし私がオズの国へ行けるのであれば、ライオンに「あなたは臆病ライオンじゃなくて、世界一勇気のあるライオンだよ」と言ってあげたい。
誘導質問のように、答えを元にして次の答えをどんどん聞き出してください。
メモを繋げて読書感想文にする
場面ごとに4つのステップを踏んでいけば、かなりの量のメモができていると思います。
これを接続語を使ってつなぎあわせて、1つの読書感想文にしていきます。
長すぎる文章にしないこと
小学生の文章でありがちなのが、接続語のない長々とした文章です。
「今日、〇〇ちゃんと校庭で遊んだとき、●●ちゃんが来て、そのあと、△△ちゃんが来たから皆でジャングルジムで遊んで、それから皆で縄跳びをしました。」というような文章です。
小学生低学年にあるあるの文章ですね(笑)
これを読みやすい文に直します。
「今日、〇〇ちゃんと校庭で遊びました。その時、●●ちゃんが来ました。さらに、△△ちゃんが来たから皆でジャングルジムで遊ぶことにしました。ジャングルジムで遊んだあとは、皆で縄跳びをしました。」
接続語を入れて文章を分けただけで読みやすい文章になりました。
一文が長すぎない、適切な長さの文章になるように手伝ってあげてください。
表現に迷ったら類語辞典を活用
文章を作っているとき、同じ接続語や同じ表現が続いてしまって悩むことはありませんか。
そういったときは、類語辞典を活用してみてください。
逆接の接続詞である「しかし」を類語辞典で調べてみると、同じ意味の語句が10以上でてきます。
同じ意味の言葉を多用しないことで、バランスのとれた文章が完成します。
また、言い回しに困ったときにも類語辞典はつかえますので一家に一冊あると便利です。
最後に完成した文を親子でそれぞれが読みあって、不自然なところがないかを確認すれば完成です。
親子の合作で問題なし!
我が家の後日談
我が家では、子供が小学校3年生のときに読書感想文デビューをしました。
そもそも読書感想文は、夏休みの宿題の必須項目ではありませんでした。
人生に一度くらいは読書感想文をつくる経験をしないと、と親が勝手に思ってやらせたことです。
ただその後問題がありまして、
なんと読書感想文コンクールに学年代表として出品することになってしまったのです。
親子で合作したものをコンクールに出品してよいのかと焦りましたね。
でも、当時の担任が電話口でサラリと言ったことが今でも印象的に残っているのです。
「読書感想文は、皆さん親に手伝ってもらってますから気にしないでくださいね。」
小学生のころ誰の助けも借りず何日もかけて読書感想文を完成させたのに、時代は変わったのかと驚愕しました。
しかも、「コンクールに出品するには原稿用紙1枚分足りないので、お母さん作ってきてください。」と宿題を出されました。
自分で自分の首を絞めてしまった結果になりました。トホホ(-_-)
以上にになりますが、我が家の後日談は、数ある結果の中の1つだとお考え下さい。
また、紹介した以外にも読書感想文の書き方はたくさんありますので、子供に合った方法を探してみてくださいね。
それでは、また(´・_・`)